【第2話】成年後見制度を活用しよう!2
今回のテーマは『遺産分割協議と成年後見制度』です。
『遺産分割協議』とは、亡くなった人の財産(遺産)を、相続人全員で話し合い、受け継ぐ人を決めることです。
今回のケースでは、亡祖父が遺した自宅が遺産にあたります。
亡祖父の相続人は、子連れの女性と寝たきりの叔母です。
この女性が自宅を受け継ぐためには、女性の父親が既に他界しているため、叔母と遺産について話し合いをする必要があります。
しかし、叔母が寝たきりのため話し合いができません。
そこで、成年後見制度を利用し、叔母のために『成年後見人』を家庭裁判所に選んでもらう必要があります。
その後、この女性は成年後見人と亡祖父の遺産について話し合いをすることで、自分の相続分について遺産を受け継ぐことができ、同時に叔母の『権利も守る』ことができるのです。